奈良・中尾山古墳「文武天皇の墓」確定的に…高級石材磨いた石室を確認

 日本初の本格的法律「大宝律令」を制定した文武(もんむ)天皇の墓との説がある奈良県明日香村の八角墳・中尾山(なかおやま)古墳(8世紀初め)について、村教育委員会と関西大は26日、墳丘やその周囲が大量の石で覆われ、高級石材を磨き上げた石室が備わっていたと発表した。
 宮内庁は別の古墳を文武天皇の墓に指定しているが、八角墳は天皇陵の特徴で、荘厳な造りは被葬者の権威の高さを示しており、「真の文武天皇陵」であることが確定的となった。

 同古墳は1974年にも発掘され、八角墳であることを国内で初確認。
 骨つぼを納めたとみられる石室(約90センチ四方)も見つかった。
 飛鳥の地で火葬されたとの「続日本紀(しょくにほんぎ)」の記述と合致するため文武天皇陵との見方が強まったが、墳丘の詳細な構造や石室の材質などで不明点があった。

 今回の発掘調査では、3段に築かれた墳丘(高さ約5メートル)のうち、最上段の一部を除いて大小無数の石で固められていたことが判明。
 周囲の地面にも3重に石が敷き詰められていた。

 石室の側壁などには、約100キロ西の兵庫県高砂市でとれ、「大王の石」の異名を持つ「竜山石(たつやまいし)」が使われていた。
 表面は徹底的に磨かれ、赤色の顔料が塗られた跡があり、照明を当てると光り輝いたという。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

読売新聞オンライン 11/26(木) 18:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/a72799b4417a2540310030557534c76d721911ed