マリファナ以外の合法化も加速、薬物問題は「犯罪ではない」という国民の選択に揺れる米国

 米国で大統領選挙が終わった夜、人々はこの選挙で誰が勝ったのかも、共和党と民主党のどちらが議会の多数を占める見込みなのかも、米国の今後がどうなるのかもわからないまま眠りについた。
 だが有権者は、ある問題で予想外の断固たる結束を見せた。それは薬物を巡る問題である。

 精神に影響を及ぼす薬物の使用を巡る法規制を緩和すべきか──。
 そんな問いに対し有権者が「イエス」と答えたのは、共和党支持者が最多の州でも民主党支持者が最多の州でも同様だったのだ。

 ニュージャージー州、アリゾナ州、モンタナ州は、いずれも住民投票によって嗜好用のカンナビス(マリファナ)を合法化した。
 ミシシッピー州は医療用のカンナビスを合法化し、サウスダコタ州はカンナビスの使用を嗜好用でも医療用でも合法化した。

 「薬物関連の法規制の改革が住民投票にかけられると、いつも難なく承認されます」と、ノースイースタン大学法科大学院で法律と健康科学を研究する「Health in Justice Lab」を率いる疫学者レオ・ベレツキーは言う。
 「この現象は大きな変化や改革に対する党派を越えた強い願いを表しています」

■“革新的”だった有権者たち

 人々は薬物撲滅運動を中断したがっている。
 カンナビスは健康になるための万能薬にイメージチェンジしているのだ。
 マジックマッシュルームやMDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン)はパーティーを盛り上げるグッズではなく、治療用のツールとして大きく報道されるようになっている。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

WIRED.jp 11/17(火) 12:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad8196d0b5bc64cd7e3ed179015d7911a770dd6d