1万年前の子連れの旅路、足跡化石から判明、驚きの詳しさ

■1.5km超を数時間で往復、復路は1人、マンモスとオオナマケモノの足跡も

 1万年以上も前のこと。
 1人の女性あるいは若い男性が、幼子を腰に抱え、せきたてられるように北へ向かっていた。
 現在の米ニューメキシコ州ホワイトサンズ国立公園でのことだ。
 泥の中を滑りながら裸足で歩く彼らの顔には、雨が打ちつけていたかもしれない。

 途中、子どもをいっとき地面に下ろしながら、2人の旅は続いた。
 ついたばかりの彼らの足跡の上を、マンモスやオオナマケモノが横切って行った。
 何時間かして、旅人は南に向かって同じ道を戻って来た。
 今度は、子どもを連れていなかった。

 時は過ぎ、現代の科学者たちが、1.5キロメートル以上におよぶこの往復の旅を物語る足跡化石を発見し、調査した。
 この時代のもので、これほど長く続く人間の足跡が見つかったのは初めてだ。
 論文は10月9日付けで学術誌「Quaternary Science Reviews」誌に掲載された。
 「こうしたものは今までに見たことがありません」と米チャタム大学の進化生物学者ケビン・ハタラ氏は話す。
 なお氏は今回の調査には関わっていない。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

ナショナル ジオグラフィック日本版 10/19(月) 17:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea6aeef84a336ff81a29f32426b84e4dc59e1d0b