NASA探査機、いよいよ小惑星ベンヌのサンプル採取へ

■生命の起源の手がかりが得られる可能性、地球へは2023年に帰還予定

 地球近傍小惑星「ベンヌ」は、遠くから見ると、宇宙空間に浮かぶ直径500メートルほどの回転するコマのようにしか見えない。
 しかし、10月20日にベンヌの表面のサンプル採取を予定しているNASAの小惑星探査機「オシリス・レックス」のおかげで、科学者たちはその表面をクローズアップで見られるようになっている。
 この新しい観測結果は、ベンヌの地形とその起源が、科学者が想像していた以上に豊かで複雑であることを示している。

 オシリス・レックスのプロジェクトチームは、このほど科学誌『サイエンス』と『サイエンス・アドバンシズ』に発表した6本の論文で、2018年に探査機がベンヌに到着してからこれまでに収集した新たな高解像度地図データを紹介している。
 こうしたデータを考え合わせることで、探査機がこれまでに周回した中で最も小さな天体であるベンヌに関する新たな詳細が見えてくる。

 望遠鏡を使った観測では、小惑星の地図を描くことはできるが詳細な地形まではわからない。
 一方、地球に落ちてきた隕石は、科学者が直接調べることで、ごく小さなスケールで詳細なデータを得ることができるが、明らかになる情報には限界がある。
 「今回の測定は、こうした2つのスケールの観測を結びつけ、ほかの方法では見ることができなかった詳細を見せてくれます」と、米ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理学研究所の惑星科学者であるアンディ・リブキン氏は語る。
 氏はベンヌの調査には参加していない。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

ナショナル ジオグラフィック日本版 10/13(火) 7:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e6e80642df67c66bea66bd85d9427881f788999