古生物学を象徴する有名な「始祖鳥の羽根」はやっぱり本物、論文発表

■1枚の羽根化石を巡る論争、2019年の反論に再度反論

 古生物学を象徴するその有名な羽根の化石は、1861年にドイツの石灰岩の採石場で発見された。
 ジュラ紀の岩石の中から見つかったその羽根は、現代の鳥に非常によく似ており、人々に衝撃を与えた。

 1億5000万年前のこの羽毛は、近くの岩石の中から発見された始祖鳥(Archaeopteryx lithographica)のものとされた最初の化石である。
 カラスほどの大きさの始祖鳥の化石には鳥類と恐竜の特徴が混ざっていて、ダーウィンの進化論を裏付ける証拠の一つとなった。

 この化石はしかし、最も有名な羽根化石であると同時に、最も論争の多い羽根化石でもある。
 2019年には、この羽根は始祖鳥のものではないと示唆する論文さえ発表された。

 問題になっているのは、始祖鳥に羽毛があったかどうかではない。
 既知の13体の始祖鳥の骨格化石の多くに羽毛の痕跡が残っているので、この点について異論の余地はない。
 問題は、鳥の進化史を語る初期の証拠となっている象徴的な羽根が、本当に始祖鳥のものなのかという点である。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

ナショナル ジオグラフィック日本版 10/5(月) 7:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f1646a71b8e897613c29f18a110c8e9952462c1