0001すらいむ ★
2020/09/30(水) 10:22:22.91ID:CAP_USER新型コロナウイルスに感染し、重症の急性呼吸促迫症候群(ARDS)になった患者の治療法として、「腹臥位(ふくがい)療法」が注目されている。
うつぶせにする時間を設けることで肺の換気機能を改善でき、世界保健機関(WHO)や厚生労働省も推奨するが、適切に行うには多くの人手が必要となるなど十分な実施体制を整えることが不可欠だ。
■急速な悪化例、次々回復
新型コロナウイルス感染症の増加を受けて、4月以降、金沢大付属病院(金沢市)では、重症者を中心に患者を受け入れている。
入院患者(8月末まで)21人のうち10人は、呼吸不全を起こし、人工呼吸器が必要になった。
しかも、そのうち5人は、人工呼吸器をつけても症状は悪くなるばかりだった。
集中治療部の岡島正樹医師は「悪化の仕方がすごく早かった」と振り返る。
血液中の酸素が著しく低下し、低酸素血症となるなど重症のARDSを引き起こしていると考えられた。
そのため、治療法の一つである腹臥位療法を、人工呼吸器と組み合わせて行うことにした。
日中は、仰向けで治療を受けている患者を、夕方から翌朝までの平均16時間ほどうつぶせにする。
そうすることで、夜間は、背中側の肺への圧迫を減らし、つぶれた背中側の肺を膨らますことがねらいだ。
腹臥位療法をした5人のうち4人は、4日以内で効果があらわれ、リハビリを経て、歩いて退院できるまで回復した。
朝日新聞DIGITAL 2020年9月30日 9時00分
https://www.asahi.com/articles/ASN9X5QRVN9SULBJ00S.html