今回の観測対象となったM87の中心にある巨大ブラックホールは、大質量であるが、巨大という名前とは裏腹に、その大きさはコンパクトなサイズだ。
リングの直径がおよそ42マイクロ秒角であることから、ブラックホールの質量は太陽の65億倍であることがわかったという(ETH-Japanのサイトの資料より)。
時空の地平面の大きさはシャドウの大きさ2.5倍ほど小さく、直径は400億km(約0.004光年)ほどだ。もしこのブラックホールが太陽の位置にあったなら、冥王星の軌道(平均で59億5400万km)の3倍強ほど大きさになる。
これは直径12万光年ほどのM87の大きさに比べてずいぶん小さいと思うかもしれないが、巨大で超大質量のブラックホールであることには変わりはない。