世界中で嫌われるコウモリは誤解だらけ、仏博物館で啓発活動

 【AFP=時事】フランス中部の博物館では、研究者らが親のいない赤ちゃんコウモリに昆虫や子猫用ミルクを優しく与えている。
 コウモリは、ヒトの疾患、ごく最近の例では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を引き起こすとして、多くの人に嫌悪されている生き物だ。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、インドやペルー、キューバ、ルワンダの自治体はコウモリ駆除に乗り出したが、フランス中部ブールジュ(Bourges)に位置する自然史博物館の研究チームは、世の中で誤解されている、翼を持つ哺乳類の保護を使命としている。

 コウモリは花粉媒介種として重要な存在で、作物の害虫もたくさん食べてくれるが、一方で、病気を拡散するとして非難され、一般的に大衆文化では血を吸う寄生生物として描かれる。

 「病気がうつると恐れられている」と、博物館の館長でコウモリの研究と保護に長年携わるローラン・アルテュール(Laurent Arthur)氏は述べた。

AFP=時事 9/15(火) 17:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/0304ea630dc904d5c5679c0821561b1ee171d4ed