『ヒトに無害な紫外線』が新型コロナを不活化、照明でウイルス除去可能に──ウシオ電機と広大
エアロゾルにも効果の見込み
小口貴宏(Takahiro Koguchi), @TKoguchi787

 薬剤を使わずにウイルスを不活性化できる『紫外線』が今、新型コロナウイルス対策で注目を集めています。
 すでに医療機関や鉄道車両などで活用される一方、日焼けの原因となることからもわかるとおり、ヒトに対しても有害であり、有人環境下では利用できない課題がありました。

 一方、紫外線のうち、222nmという波長をピンポイントで使えば、ヒトへの有害性を抑えられることがわかっています。
 広島大学では、ウシオ電機が開発した222nm紫外線を照射できる装置「Care222」を使い、222nm紫外線で新型コロナウイルスを不活性化できることを確認したと9月5日に発表しました。

■ウシオ電機の紫外線照射装置「Care222」活用

 ウシオ電機が開発した「Care222」は、KrClエキシマランプから出力した紫外線を、独自技術のフィルターに通すことで、222nmをピークとする200〜230nm領域に絞って照射する装置です。
 222nm以外の波長をほとんどカットできるため、ヒトに対する安全性が高いといいます。

engadget 2020年09月5日, 午前 06:15 in Covid-19
https://japanese.engadget.com/covid19-211518333.html