デボン紀後期の大量絶滅は数十光年先で起きた超新星爆発が原因かもしれない

 Brian Fields氏(イリノイ大学)らの研究グループは、古生代デボン紀と石炭紀の境界にあたる約3億5900万年前に起きた大量絶滅が、地球から比較的近い場所で発生した超新星爆発によって引き起こされた可能性があるとする研究成果を発表しました。

■複数の超新星爆発が地球のオゾン層を長期間に渡り破壊した可能性

 デボン紀後期に起きた大量絶滅では、海洋生物を中心におよそ8割の生物が絶滅したとされています。
 研究グループによると、この時代の地層からは何世代にも渡り紫外線の影響を受け続けたとみられる植物の胞子の化石が見つかっており、何らかの原因によりオゾン層が破壊された証拠とみられているといいます。

 研究グループがオゾン層を破壊し得る天文学的な原因を検討したところ、地球から20パーセク(約65光年)先という比較的近くで超新星爆発が起きた場合、爆発時に放射された紫外線、X線、ガンマ線だけでなく超新星に加速された宇宙線が地球に飛来することで、地球は最長で10万年続くダメージを負う可能性が示されたといいます。
 太陽系に到達した超新星爆発の衝撃波が地球の生物圏に大きな被害をもたらす可能性は低いとされていますが、超新星残骸から飛来する宇宙線の強さは地球規模でオゾン層を破壊するのに十分とみられており、オゾン層の破壊に誘発されたUV-B(紫外線B波)による遺伝子損傷に加えて、宇宙線が大気分子と衝突することで生じるミューオン(ミュー粒子、ミュオン)を介した損傷の可能性にも研究グループは言及しています。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

sorae 8/24(月) 16:05 
https://news.yahoo.co.jp/articles/75a9fe79a725b42bf6ce0194e5b93a7bbb58330f