二酸化炭素の排出が多い古い石炭火力発電を大幅に削減するための具体策の検討が始まりました。経済産業省の有識者委員会は効率的に発電するよう電力会社に求める基準を、これまでより厳しくすることなどを軸に検討を進める方針を確認しました。

石炭火力発電をめぐり、政府は今月、効率の悪い古い方式の石炭火力発電所での発電量を段階的に削減していく方針を打ち出していて、経済産業省は13日、有識者委員会で具体策の検討を始めました。

会合ではまず、経済産業省の担当者が、現在の石炭火力の発電の半分を非効率な石炭火力が占めているとしたうえで、これからは非効率な発電をゼロに近づける必要があると指摘しました。

具体策の検討にあたっては、非効率な石炭火力を減らしていくための規制や誘導策、再生可能エネルギーの導入を加速するためのルールの見直しが柱になります。

このうち、規制に関しては13日の会合で、「省エネ法」に定められている石炭火力の発電効率の基準を、より厳しくする方向で検討を進めることなどを確認しました。

経済産業省は年内をめどに、非効率な石炭火力を削減するための具体策をまとめることにしています。

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NHKニュース
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