2020.04.10

 世界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話題でもちきりだが、史上2番目に大規模なエボラウイルス病(エボラ出血熱)のアウトブレイク(集団感染)がついに終息するかもしれない。

 コンゴ民主共和国(DRC)のキブ地域で、大流行へとつながるエボラウイルス病の最初の症例が報告されたのは2018年8月だった。以後、これまでに約3450の症例と2270人の死者が確認されている。しかし、2020年2月17日以降、DRC国内で新たな症例は報告されていない。もしこの状況が続けば、世界保健機関(WHO)は4月12日に流行の終息を宣言する予定だ。

 新型コロナ感染症と同様、エボラウイルス病は動物から人に感染する人獣共通感染症(ズーノーシス)だ。とはいえ、両者は大きく異なる。新型コロナウイルスが主に肺を標的にする一方で、エボラウイルスはさまざまな臓器を攻撃し、重篤な出血熱も引き起こす。また、エボラウイルスは発症してからしか感染しないが、新型コロナウイルスは無症状でも感染力がある。

     ===== 後略 =====
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https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/040900224/