0001しじみ ★
2019/04/09(火) 21:55:36.86ID:CAP_USERNinja Rat Escapes Snakes https://youtu.be/F-xrQdskea0
■噛まれても蹴って脱出、空中で積極的に蹴っているのがわかったのは初
米国アリゾナ州ユマ市外の砂漠に暮らすモフモフのおチビさんたちにとって、晩ご飯を探すことは、地雷原をおそるおそる歩き回るのと同じだ。
なぜなら、ヨコバイガラガラヘビが砂の中にじっと身を潜めていて、好物のカンガルーネズミが近づくのを待っているからである。
ところが、3月27日付けで学術誌「Biological Journal of the Linnean Society」および「Functional Ecology」に掲載された2本の新たな論文によると、カンガルーネズミ(Dipodomys deserti)は今まで考えられてきたほど無力なわけではないようだ。彼らはヨコバイガラガラヘビ(Crotalus cerastes)からの攻撃を0.1秒かそれ以下のレベルで察知し、強力な後ろ脚のジャンプで危険から逃れることができる。
しかも、ヘビに噛まれてしまったときでさえ、毒を注入される前に相手を蹴飛ばして、脱出に成功することもある。空中で回転しながら空手キックをかますカンガルーネズミは、まるで小さな忍者のようだ。
そんな離れわざができるのも、カンガルーネズミの素晴らしい平衡感覚のおかげだ、と論文の著者で、米サンディエゴ州立大学の行動生態学者ルーロン・クラーク氏は話す。
クラーク氏の調査チームは、この行動を何年にもわたって調べてきた。そしてついに、スローモーションカメラ技術の向上によって、知られざる砂漠の決闘の詳細を明らかにした。
カンガルーネズミのジャンプは、単に驚いて適当に飛び上がるだけではない。そこが、他の多くの獲物と異なる点だという。
「複雑で、優雅と言ってもいいでしょう」とクラーク氏。「ジャンプと回転とキックを組み合わせたバレエのような動きです」
■「今まで記録されたことのない、新しい行動」
さらに注目すべきなは、ヨコバイガラガラヘビの狩りが失敗に終わる多さだ。(参考記事:「毒ヘビの狩りは知能的、ムカデとトカゲで別の戦略」)
クラーク氏らは幾夜も砂漠で過ごした結果、13匹のヨコバイガラガラヘビによる攻撃を32回ビデオに収めることに成功した。驚くことに、ヘビが実際にカンガルーネズミに噛みついた回数は半分に満たず(15回)、毒を注入しネズミを食べたのは、そのうちわずか7回だった。残りの8回は、カンガルーネズミが空中でヘビに蹴りを入れ、逃げ出したのだった。
カンガルーネズミがヘビに噛まれずに済んだ17回のうち、噛みつかれる前に跳んで攻撃を避けたのが11回、そもそもヘビがカンガルーネズミとの距離の目測を誤って攻撃を外したのが6回だった。
また、ヨコバイガラガラヘビの攻撃の速さは、狩りの成功と相関しないこともわかった。つまり、速さよりも正確さが重要だったわけだ。それに、たとえヘビの狙いが正確だったとしても、カンガルーネズミが素早くヘビの顔を蹴りつければ、攻撃を無力化できる。
「ヘビの攻撃は、銃から放たれた弾丸のようなものです」と話すのは、カリフォルニアジリスとオレゴンガラガラヘビの間の似たような関係を研究してきたブリー・プットマン氏だ。「いったん攻撃を開始すると、軌道を修正できません」。なお、同氏は今回の研究には関わっていない。
そのため、ヘビに狙われる多くの動物が、攻撃から逃れるために横に逸れたりジャンプしたりする方法を進化させてきた、とプットマン氏は言う。同氏は米カリフォルニア大学ロサンゼルス校とロサンゼルス自然史博物館で博士研究員を務めている。
「今回の研究で本当にすごいのは、(カンガルーネズミが)空中で積極的にヘビを蹴っているとわかったことです」とプットマン氏は話す。「これは今まで記録されたことのない、新しい行動です」
続きはソースで
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ナショナルジオグラフィック日本版サイト
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