https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190326-00027131-mbsnewsv-sctch
MBSニュース 3/26(火) 19:10配信

京大iPS研究所がALS患者の治験開始へ 白血病の治療薬が有効か

 全身の筋肉が次第に衰えていく難病のALS=筋萎縮性側索硬化症の患者に白血病の治療薬を使える可能性が高いことがわかり、京都大学iPS細胞研究所が治験を始めると発表しました。

 iPS細胞研究所の井上治久教授らの研究チームによりますと、2年前に慢性骨髄性白血病の治療薬である「ボスチニブ」がALSの進行を食い止めるのに有効であることを発見しました。「ボスチニブ」は細胞内で不要なたんぱく質の分解を促す機能があり、ALSの原因のたんぱく質を減らすことなどがわかったということです。

 研究チームは今後、患者を募集していく予定で、あわせて24人に治験を始めたいとしています。ALSは運動神経に異常が起きて全身の筋力が低下し動けなくなる難病で、50歳以上に多く、国内に約9000人の患者がいるということです。