CO2排出が世界の気候に影響しているという点で、ほぼ全ての分野の専門家は見解が一致しているが、非専門家の中には科学的な証拠に納得していない人がいる。
インターネットブログは気候変動否定論の基盤となり、ブロガーたちは気候科学に疑問を抱かせることに大きな影響を及ぼしている。
気候科学を肯定/否定することの背後にある変数を特定するための、気候ブログのユーザーを対象とした調査を報告する。
我々の研究結果は、自由放任市場を支持することは、気候科学を否定することの予測指標となっていることを示している。
自由放任市場の支持は、HIVがエイズの原因となることや喫煙が肺がんの原因となることなど、他の確立された科学的知見を否定することの予測因子にもなっている。
また、陰謀論(例えば、CIAがキング牧師を殺害したり、NASAが月面着陸を捏造するなど)を支持することも、気候科学の否定や上記の科学的知見の否定を予測する。
我々の研究結果は、陰謀論的思考が科学の否定に寄与するという従来の示唆を裏付けるものとなっている。
一方で、科学を受け入れることは、科学者たちのコンセンサスを理解することと強く関連していた。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/23531484/