海岸に打ち上げられたイルカやクジラなどの哺乳類50頭の死体を調べたところ、すべての体内から大きさが5ミリ以下のプラスチック=マイクロプラスチックが見つかったとする研究結果をイギリスの研究グループが発表しました。

イギリスのエクセター大学などの研究グループは、イギリスの海岸に打ち上げられた動物のうち、イルカやクジラ、アザラシなど10種類の哺乳類、合わせて50頭を調べた結果を31日、イギリスの科学雑誌に発表しました。

それによりますと、全体からは合わせて273個のプラスチック片が見つかり、このうち9割以上の261個が5ミリ以下のマイクロプラスチックで、すべての個体の消化器から見つかったということです。

プラスチック片のうち最も多かったのは、魚を取る網や衣服などに使われる化学繊維で、全体の84%、残る16%は容器やペットボトルなどに使われるものでした。

研究グループは死因にマイクロプラスチックが関わっているかはわからないとしたうえで、「マイクロプラスチックそのものや、表面に付着した化学物質が、これらの動物にどのような影響を与えるのかはまだわかっておらず、さらに研究する必要がある」としています。

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NHKニュース
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