環境省は、絶滅のおそれがある野生生物を記載するレッドリストで「野生絶滅」に指定しているトキについて、「絶滅危惧種」に見直すよう専門家による検討会に提案することを決めた。野生復帰事業が順調に進み、1ランク低い「絶滅危惧1A類」の基準を今春にも満たすためだ。

 環境省のレッドリストは、絶滅したと考えられる種を「絶滅」と飼育下でのみ生息する「野生絶滅」に分けている。絶滅危惧種は危険性が高い順に「絶滅危惧1A類」「同1B類」「同2類」に分類している。

 環境庁(当時)は1998年、トキを「野生絶滅」に指定した。日本産の最後のトキは2003年に死んだが、その前に中国から贈呈されたトキの飼育下での繁殖に成功。二つのトキは遺伝学的な解析で同一種とされている。

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朝日新聞デジタル
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