0001しじみ ★
2018/10/18(木) 14:15:18.54ID:CAP_USER大阪大学の杉田征彦特任研究員らと東京大学などとの共同研究。成果は英科学誌ネイチャー(電子版)で18日に掲載される。
エボラ出血熱は主にアフリカで流行する感染症で、致死率は最大90%に達する。感染した人間の血液や嘔吐(おうと)物などに含まれるエボラウイルスが体内に侵入すると感染する。2013年末から西アフリカを中心に起きた流行では1万1千人を超える死者が出た。今年もアフリカ中部で感染が広がっている。
エボラウイルスは細胞内で増え、細胞を破って外に広がる。ウイルスの核となる部分はらせん状につながったたんぱく質と、遺伝情報を伝えるRNA(リボ核酸)でできているが、詳しい構造は分かっていなかった。
研究グループは極低温でたんぱく質などを観察する「クライオ電子顕微鏡」で、核となる部分を解析した。らせん状に連なったたんぱく質の外側には溝のような構造があり、RNAがその溝に巻き付いていた。らせんの大きさや、つながり方なども明らかになった。
たんぱく質のつながりやRNAとの結合を阻止すれば、ウイルスの増殖を防げるとみられる。今後はウイルス全体の構造を解析し、さらに治療薬の標的となる部分を探す。研究で明らかになった構造データは一般に公開し、治療薬の開発につなげるという。
■らせん状につながったたんぱく質にRNAが巻き付いた構造
https://www.nikkei.com/content/pic/20181018/96958A9F889DE1E4E7EBEBE1E7E2E3E5E3E2E0E2E3EA9180EAE2E2E2-DSXMZO3659933017102018CR8001-PN1-1.jpg
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36599350X11C18A0CR8000/