「自衛隊と米軍の合同演習の際、自衛隊の迫撃砲が驚異的な命中率を叩き出した。
米軍はその恐るべき練度を見て、砲撃専門の特殊部隊に違いないと噂したという。
しかし、射手はごく普通の特科隊員で、自衛隊の基準ではやや優秀な程度の技量であった。

もちろん、その隊員らの超人的な技量は血の滲むような鍛錬の賜物に他ならない。
彼らは日常訓練において、たった一発の砲弾でさえ無駄に浪費する事を許されないという。

なにしろ、予算が足りないので。」