続報な

はやぶさ2リュウグウ表面に影くっきり 55mに最接近
毎日新聞2018年9月21日 16時57分(最終更新 9月21日 19時28分)
https://mainichi.jp/articles/20180921/k00/00e/040/340000c

http://cdn.mainichi.jp/vol1/2018/09/21/20180921k0000e040337000p/8.jpg
小型探査ロボット「ミネルバ2」を分離する約5分前に、
探査機はやぶさ2が撮影した小惑星リュウグウの画像。
探査機はやぶさ2の影がくっきりと映っている=宇宙航空研究開発機構、東京大など提供

小型探査ロボット「ミネルバ2」の2台の分離に成功した探査機「はやぶさ2」は21日、
小惑星リュウグウから約55メートル付近まで接近した。
その際、リュウグウ表面に、はやぶさ2の影がくっきりと映し出された。
今月中旬に実施した着陸リハーサルでも影が確認されたが、その際は小さな黒い点でしかなかった。

はやぶさ2は大きな太陽電池パネルが機体の左右についている。
高度400〜500メートルで撮影した画像から太陽電池パネルの形の影が見え始め、
ミネルバ2の分離直前の午後1時ごろに撮影したとみられる画像では、
2枚の太陽電池パネルにはさまれる探査機本体の影もくっきりと映っていた。
高度約80メートルとみられる。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスの管制室にいた久保田孝・
JAXA宇宙科学研究所研究総主幹は
「皆、リュウグウの画像が映ったコンピューターの画面を食い入るように見ていた。
先代のはやぶさの経験があるメンバーは『(はやぶさも小惑星イトカワに同じように影が映ったため)
懐かしいな』と思い、若いメンバーは緊張した様子だった」と話した。
はやぶさ2はロボットの分離後、上昇に転じており、22日には定位置の高度20キロまで戻る予定。
【永山悦子】