兵庫県南あわじ市(淡路島)で見つかった青銅祭器「松帆銅鐸」7個(弥生時代前期−中期)の成分を分析した結果、
含まれる鉛は、朝鮮半島産とみられることが分かり、兵庫県教育委員会などが27日発表した。
銅鐸の素材の流通や入手先を解明する手掛かりとなりそうだ。

 銅鐸は、古い順に菱環鈕、外縁付鈕、扁平鈕、突線鈕に分類される。
松帆銅鐸は菱環鈕1個、外縁付鈕の中でも古い「外縁付鈕1式」が6個。

 鉱山ごとに異なる鉛の特徴を比較する鉛同位体比分析による他研究者の成果では、
菱環鈕と外縁付鈕1式は朝鮮半島の鉛、外縁付鈕2式以降は中国・華北地域の鉛を使用したと考えられており、
今回の分析結果も一致した。
古い段階の銅鐸は朝鮮半島から入手した青銅器や地金で銅鐸を国内で製作した可能性があるという。

■兵庫県南あわじ市で見つかった青銅祭器「松帆銅鐸」
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産経ニュース
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