【医学】進化する人類──素潜り漁のバジャウ族、「脾臓が大きく」進化していた[04/25]
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伝統的に素潜り漁を行ってきた東南アジアの少数民族バジャウ族が、脾臓が通常よりも大きくなる遺伝子を持ち、
無呼吸での潜水に適応する進化を遂げていたことが、最新の研究で明らかになった。
■「海の遊牧民」バジャウ族
バジャウ族は主にフィリピン南部、インドネシア、マレーシアに暮らす少数民族で、人口は約100万人。
彼らは伝統的にハウスボートに住み、東南アジアの海を移動しながら漁をしていることから、
"海の遊牧民"とも呼ばれる。
バジャウ族は、木製のゴーグルとウエイトベルトだけの簡素な装備で、
深度70メートル以上の海中まで数分間にわたり無呼吸で潜水するという驚異的な能力で知られる。
このような素潜りを、1日8時間程度繰り返し行っている。
バジャウ族のこうした素潜り漁は、16世紀前半のヴェネツィア共和国の探検家の記録によって確認されている。
一説では、彼らの素潜り漁の伝統は数千年にも及ぶ可能性があるという。
■コペンハーゲン大の調査
コペンハーゲン大学の地理遺伝学センターに所属する研究者らがこのほど、
バジャウ族の遺伝子と潜水能力の関係を調査し、米学術誌「セル」の最新号に論文が掲載された。
英BBCなどが報じている。
論文筆頭著者メリッサ・イラルド氏の説明によると、人間は息を止めて水中に潜ると、
心拍数が低下し、四肢の血管が収縮して、血流量を減らすことで血液中の酸素を保とうとする。
さらに、脾臓も収縮し、酸素を含む赤血球を血流に放出することで、酸素の供給を助ける。
したがって、脾臓が大きければ、それだけ無呼吸の潜水に有利にはたらくという。
イラルド氏らはまず、超音波装置を使って、バジャウ族の脾臓の大きさを測定。対照群として、
同じ地域で伝統的に農業を行ってきたサルアン族の脾臓サイズと比べた結果、平均で約50%大きいことが分かった。さらに、バジャウ族の中で素潜りを行わない人についても、同様に大きな脾臓を持つ傾向があったという。
■脾臓サイズに関わる遺伝子の突然変異を特定
研究者らは続いて、バジャウ族とサルアン族それぞれの遺伝子を分析。
その結果、バジャウ族の遺伝子「PDE10A」に突然変異があることが判明した。
PDE10Aは、脾臓の大きさをコントロールする甲状腺ホルモンを抑制することで知られている。
イラルド氏らは、バジャウ族が何世代にもわたって素潜りを繰り返す生活を続けるなか、
PDE10Aの突然変異に関して自然淘汰が起き、より潜水に適応するよう進化したと結論づけている。
関連ソース画像
https://www.newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2018/04/takamori4-thumb-720xauto.jpg
関連動画
Some people have evolved bigger spleens to hunt underwater https://youtu.be/T3fOf5YZI-Q
Jago: A Life Underwater Trailer https://youtu.be/H8GvFRHgkao
ニューズウィーク日本版
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/04/post-10045.php >>70
そういう短期間での例は(特に昆虫など)俺もいくらでも知ってる。
だがこれはそう単純に判断できないと思う。
数千年という期間に加え淘汰もどの程度されてたかも分からない以上、
決めつけるのは危険だろってだけ。こういう事であとで間違いだった、
ってのは良くある事だし、慎重に言ってるだけで絶対否定という訳でもないのだが >>79
オレも3行目と同じ感想だなぁ
脾臓が大きくなったくらいの事を「進化」と呼ぶのは間違ってる気がする
もしこのバジャウ族が素潜りしない生活を続けたら、たぶん数世代で普通の大きさの脾臓に戻ると思うんだがなぁ
その程度の変化を「進化」と呼んじゃうのは、進化という現象の拡大解釈じゃないか? 世界中のシンクロコーチがバジャウ族とのハーフを作ろうとシンクロ選手連れて、
「この女抱いてやって!」って殺到するんじゃね? 脾臓が大きくなるなんて宇宙飛行士がしばらく無重力空間にいるだけで
筋力衰える程度の変化だと思うんだけどねえ。 バジャウの素潜り動画を見ると判るが上唇をまくり上げて鼻孔を塞いで
浸水を防いでいる このとき役に立つのが鼻の下の縦筋 これのおかげでぴったりと
鼻孔がふさがる。
因みにチンパンジーやゴリラにはこの筋は無い これは掌の水かきと同様
人間の水棲適応の一つの証拠と言われている たった数代では進化は起きない。
何人も子供が生まれ、その中で偶々脾臓が大きかった子だけが、
素潜りの時間が長かったので、その職業を選んだのだろう。
その職業に適した子が選抜されただけだと思うが?
これは、植物、犬や猫の品種改良の通常手段である。 脾臓が大きい人ほどその生活様式に向いていたんでその生活様式に長くとどまって
そうじゃないバジャウ族はその生活を離れていった。
それが繰り返されてバジャウ族はみんな脾臓が発達した人の子孫になったということ? >>86
通常の自然淘汰理論では、適応度を繁殖率だけで考えるね。
だからその集団の遺伝子分布が変わる過程も
脾臓が大きい人ほどその生活様式の中で子孫の数が多かった
ということだけに注目する。
生活様式、生活環境を選び替えたことは考慮しない。
子孫の数の比だけで進化を考えると進化にはそれなりに時間がかかる。
でも生活環境や生活様式を変える選択能力を考慮すると、
たった一、ニ代の間でも激的な進化が起きうるよね。
「この生活、俺に向いてないわ」と思う人たちが一斉にその生活から
離れて異なる民族に分化していけば、それだけでバジャウ族内の遺伝子プールが
一変する可能性がある。 >>90
そう、それ考えるよね。逆に、素潜り出来る人だけが集団作った可能性も考えられないの? >>92
もちろんそれはあるだろうね。それは通常の動物の進化でもありそうだね。
例えば、家猫は一般に自ら進んで水に入って泳ぐことをしないけど、
ごく一部に水に入ることを好んで泳ぎも得意な猫がいて、
その猫たちが水中に潜って魚を捕るようになったなんてことが起こると、
そこから水に適応した新たな猫が種分化していく可能性があるかもしれない。 >>6
内臓だけにそんな単純なことでは無いぞう
海上生活をしている部族にだけ、そんな都合よく突然変異が起こるとは考えにくい
この論文はどちらかというと
今までの単純な突然変異での進化論に一石を投じるものだと思う
環境が突然変異に少なからず影響を及ぼすのではないか?と思う イグアナでも短期間で海に進出した奴らも出てきたからな
交配も不可能になるもの結構短期間だったりするのだろうか
人類も交配も不可能なレベルでの分化だったら文化衝突的にヤバかったな 2018/07/08
ダーウィンの進化論を覆す?DNA最新研究「ヒトを含むほぼすべての生物が10〜20万年前、同時期に出現」「サルとヒトの中間種は存在せず」
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1531057103/ 2018/07/12
【医学】がん引き起こす遺伝子、植物から人類の祖先に「飛び移った」可能性 論文[07/11]
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1531368080/ 2018/07/14
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https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1531468227/ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています