>>37
医療の臨床心理はもう精神分析とは一線を画してるよ。

>>38
www.riken.jp/pr/press/2014/20140828_2/

こういう研究もある。
いま盛んにおこなわれているのは、医療でも要請され、かつ現代の脳外科の力で観察できる、
旧皮質の自動感情。例えば、PTSDなんかは、外から来る刺激の大部分が、脳下垂体の振り
分けで、旧皮質に行ってしまうことから自分で自分の感情が制御できなくなる現象と仮説され
ている。それを実証しつつ、実際に刺激と記憶の行先をつきとめ、可能であればいくばくかでも
コントロールし、自分で自分を把握できるように病気の状態から戻していくためのこと。

この研究でやっていることは、海馬のトラウマ記憶(旧皮質の本能的な感情に結び付き、即座
に感情介入するためのトリガーとなる記憶)が、ある条件でエピソード記憶(過去の経験として
論理化された状態で格納される大脳の支配下の記憶。人の場合は言葉で表現できる記憶。)
に切り替わり、記憶が原因で感情制御ができなくなる状態から脱するということ。

上の研究は、世界各国いろんなところで行われていて、その中には外科手術や医薬品の投与
で問題を解決するというテーマになってるのもある。けど、どれを見ても、臨床心理のやってきた
認知行動療法や一般カウンセリングの延長の論理を証明するような形で研究が進んでいる。

実際、でたらめばかりじゃないということだよ。

医療の世界は統計が大事。それが証拠になって効く療法、効かない療法、そして副作用がある
療法という振分を行っている。それがないと医療は、1960年代までのヨーロッパと同じ、代替療法
が蔓延る世界になる。(それでヨーロッパはいち早く治験の方法を確立するところに注力し、結果、
医薬品メーカーの有名どころが並ぶようになった)