生活に支障をきたすほどインターネットゲームなどに熱中する「ゲーム障害」という
ゲームの依存症について考える国際フォーラムが25日、横浜市で開かれ、
各国の研究者などが実態や課題を報告しました。

インターネットやスマートフォンの普及によってゲームに過度に依存する問題は世界各地で指摘され、
WHO=世界保健機関はことし、生活に支障をきたすほどゲームに熱中する症状について、
「ゲーム障害」という新たな病気として国際疾病分類に加える方針を示しています。

このフォーラムはインターネットやギャンブル依存の専門病院が開き、
海外の研究者や患者など300人余りが参加しました。

この中では、韓国の医師の研究者が、ゲーム産業が急速に成長する中で、
国としての効果的な対策がとられていない現状や、
親の目の離れたところで乳幼児がスマートフォンでゲームを行うなど、
低年齢化が進んでいると報告しました。

一方、日本の専門家は、国内では正確な実態の把握や予防教育なども行われていないことを課題として
指摘し、5年前に大学生だった息子がゲームにのめり込んだという女性は、息子が多額の課金をしたり、
大学を退学したりした体験を語り、ゲームが持つ危険性を学校などで教えるべきだと訴えました。

主催した国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長は
「ゲーム障害は単にゲームのやりすぎと軽く考えられがちだが、実際は学校に行けなくなったり、
家族崩壊につながったりするなど深刻な問題だ。
悩みを抱えこまず、ぜひ外部に相談してほしい」と話していました。

関連ソース画像
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180226/K10011343181_1802260040_1802260057_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180226/k10011343181000.html