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イリジウムのように携帯電話用の低い周波数を使うと、電波が曲がるので届きやすくなる

ラジオや携帯の電波など、周波数を低くするほどアンテナを特殊にしなくても電波が届きやすい、その代わりに一般的に伝送容量は少なくなる

イリジウムは全世界全天球で送受信できる優れた技術だが、使用周波数の周りの帯域、衛星の数、宇宙との距離による出力の問題等から受信1.5Mbps、送信512Kbpsに限られてしまう

それに対して、スペースX、ボーイング、OneWebがやろうとしている次期インターネット衛星は、数千機の衛星の数だけでなく、Ku帯、Ka帯、V帯とかなり高い周波数を使う
このため、スペースXの計画では、1Gbpsの受信性能を提供するとされている

では周波数が高くなって電波が曲がりにくくなる問題をどう解決するのか?
ここも新しい技術のポイントで、自衛隊のイージス艦レーダーのように、フェーズドアレイアンテナを活用するようだ

飛び回る衛星側で電子的に平面アンテナで電波の送受信方向を瞬時に変えて地上への電波ビーム方向を制御するとと同時に、
地上側のアンテナでも衛星の方向をリアルタイムで確認して受信方向を電子的に制御する形になるのではないか

このあたりの情報は一部簡単に説明されているが、もう少しすると正確な全貌が見えて来るだろう