体に優しいオメガ3脂肪酸がアレルギーを促すことを発見 東京大学
大学ジャーナルオンライン編集部

オメガ3脂肪酸は、抗炎症作用、抗動脈硬化作用を持つと言われ、一般に「体に優しい脂肪酸」として認識されている。ところが、そのオメガ3脂肪酸が「アレルギーを悪くする」という意外な側面を持つことが、東京大学の研究グループの発見によって明らかとなった。
 
研究グループはまず、アレルギーの中心的役割を担う細胞であるマスト細胞が、オメガ3脂肪酸が酸化されて生じた「エポキシ化オメガ3脂肪酸」を常時産生していることを発見した。マスト細胞はアレルゲンと出会うと活性化し、痒みや気道収縮、血管拡張による体温低下などのアナフィラキシー反応を引き起こす。過度なマスト細胞の活性化が見られることがアレルギー患者の特徴だ。
--- 引用ここまで 全文は引用元参照 ---

▽引用元:大学ジャーナルオンライン 2017年10月19日
http://univ-journal.jp/16410/

▽関連
Nature Medicine (2017) doi:10.1038/nm.4417
Received 22 February 2017 Accepted 07 September 2017 Published online 09 October 2017
Omega-3 fatty acid epoxides are autocrine mediators that control the magnitude of IgE-mediated mast cell activation

東京大学
2017/10/10 (Tue)
衛生化学教室の嶋中雄太特任助教、河野望講師、新井洋由教授が、オメガ3脂肪酸を動かしてアレルギーを促す酵素を発見
http://www.f.u-tokyo.ac.jp/news.html?page=0&;key=1507625453

国立研究開発法人日本医療研究開発機構 プレスリリース
体に優しいオメガ3脂肪酸の意外な側面:オメガ3脂肪酸を動かしてアレルギーを促す酵素の発見
http://www.amed.go.jp/news/release_20171010-01.html

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