岩手・宮城県にまたがる北上山地に建設が構想されている次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」について、国内の研究者による検討チームが、加速器の全長を31キロから20キロに縮小する方針を固めたことが25日分かった。

最大の課題である1兆円近い建設費を30〜50%削減できるとしており、米国や欧州の資金を呼び込んで早期建設につなげる狙い。ただ加速器のエネルギーが半分に落ちるため、当初計画が目指す「宇宙誕生直後の状態を再現する」実験の一部ができなくなる。

7月以降に縮小案をまとめ、各国の研究者に提案する。

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