大型加速器実験、準備順調=新測定器を公開―高エネ研

時事通信 4/13(木) 18:12配信

  宇宙の始まりの解明を目指す大型加速器実験に向け、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)は13日、
新しい測定器を報道陣に公開した。準備は順調に進んでおり、来年秋にも本格的な実験が始まる見通し。
高エネ研の足立一郎准教授は「全く知らない物理現象が出てくればうれしい」と話した。

 大型加速器は「スーパーKEKB(ケックビー)」と呼ばれ、地下にある。1周3キロのリング内で電子と陽電子を逆向きに周回・衝突させ、
発生したさまざまな粒子を新測定器で捉える。2010年まで10年間実験に使った加速器と測定器を大幅に改造しており、50倍のデータ収集、解析が目標。 

 過去の実験で得た成果は小林誠、益川敏英両博士による08年のノーベル物理学賞受賞に貢献した。
新たな実験で再びノーベル賞級の成果が期待されるという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170413-00000111-jij-sctch