精神神経疾患の改善につながる酵素の発見

研究成果は、北米神経科学会の「The Journal of Neuroscience」 (ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス)電子版に 2017 年 2 月 17日(米国東部時間)掲載

名古屋市立大学大学院薬学研究科病態生化学分野の服部光治教授、荻野ひまり(大学院生)、久永有紗(元大学 院生)と、東京医科歯科大学および生理学研究所の共同研究チームは、脳の機能を向上させるタンパク質を分解・ 不活化する酵素の同定に成功しました。
この酵素の阻害剤は脳の機能を向上させ、アルツハイマー病や統合失調 症に対する新薬となることが期待されます。


【研究成果の概要】
人間の精神神経疾患、中でも記憶能力が低下していくアルツハイマー病や、妄想や幻聴を示す統合失調症は、 患者数も多く、大きな社会問題になっています。
これらの病気は一見全く異なりますが、その根底には脳の機能 を司る遺伝子やタンパク質の異常が共通メカニズムとして存在することが知られています。
しかし人間の脳の機 能やその異常に関してはまだ謎も多く、新薬開発も容易ではありません。

研究チームは、多くの精神神経疾患で異常が報告されているタンパク質「リーリン」に着目しました。
リーリ ンが脳で非常に重要なタンパク質であることは古くから知られており、その機能や量が充分でない場合、統合失 調症や?ルツハイマー病が発症するリスクが高まると想定されています。
--- 引用ここまで 全文は引用元参照 ---

▽引用元:名古屋市立大学 平成 29 年 2 月 20 日
http://www.nagoya-cu.ac.jp/about/press/press/release/files/20170220/290220-2.pdf