世界の災いの一つは、何か特定のことを独断的に信ずる習慣である。
理性的な人間なら、自分が絶対に正しいなどとむやみに信じたりはしないだろう。
私たちは常に、自分の意見にある程度の疑いをまじえなければいけない。


私は両親の愛にまさる、偉大な愛を知らない。


幸福になる秘訣をお教えしよう。できるだけいろいろなものに興味を持ち、
物ごとであれ人間であれ興味を感じるものを無視せず、
できるだけ好意的に接することだ。


愛情を受け取る人間は、一般的にいえば愛情を付与する人である。


他人と比較してものを考える習慣は、致命的な習慣である。


私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。
だが、自分達の幸福を棄ててまでこれを願うべきではない。


諸君が自分自身に対して関心を持つのと同じように、
他人が自分に関心を持っているとは期待するな。


愛国心とは喜んで人を殺し、つまらぬことのために死ぬことだ。


科学は既に知っていること。哲学は未知のこと。


人間、関心を寄せるものが多ければ多いほど、ますます幸福になるチャンスが多くなり、
また、ますます運命に左右されることが少なくなる。
かりに、一つを失っても、もう一つに頼ることができるからである。

バートランド・ラッセル