優柔不断ほど疲れることはない。そして、これほど大きなエネルギーの無駄もない。


戦争は誰が正しいかを決めるのではない。誰が生き残るかを決めるのだ。


「自制の効用」は、列車におけるブレーキの効用に似ている。
間違った方向に進んでいると気づいた時には役に立つが
方向が正しい時は、害になるばかりである。


あなたが何を信じようと、慎みを忘れてはいけない。


最も優れた愛は、互いに命を与え合うものである。


知識を身につける機会があれば、たとえ不完全なものでも無視してはいけない。
無視するのは、劇場に行って芝居を見ないのと同じだ。


自分の意見と違う意見に腹を立てず、
そういう意見が出た理由を理解しようとする術を学ぶことが大事である。


嫌いな人間、国家、信条がなければ、大抵の人は幸せになれない。


愛というものは、地中深くにしっかりと根を張り、
天にも届かんばかりの大きな枝を張った大樹になるべきものである。


義務感は、仕事においては有用であるが、人間関係においてはいやなものである。
人は、他人に好かれることは望むが、
我慢強いあきらめをもって耐えてもらうことは望まない。
多くの人びとを無意識かつ努力しないで好きになれることは、
おそらく個人の幸福のあらゆる源泉のなかで最大のものであるだろう。

バートランド・ラッセル