https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180515-00000128-jij-cn
時事通信

 【北京時事】米カジュアル衣料品大手ギャップ(GAP)は14日夜、同社のTシャツにプリントされた中国の地図に台湾などが含まれていなかったことに中国で批判が広がったことを受け、「デザインに誤りがあった。大変申し訳ない」と謝罪する声明を発表した。

 
 中国当局は今年に入って、中国でビジネス展開する航空会社やホテルに、台湾などを独立した国のように扱わないよう圧力を強め、企業側が謝罪に追い込まれるケースが相次いでいる。

 15日付の中国紙・環球時報(英語版)によると、問題となったのはカナダで販売されていたギャップのTシャツ。中国版ツイッター「微博」のユーザーが写真と共に投稿し、「中国の領土である南チベットや台湾、南シナ海が削除されている」などの批判が拡散した。

 同社は「微博」を通じて発表した声明で「ギャップは中国の主権と領土を尊重する。意図せぬミスだった」と釈明。中国外務省の陸慷報道局長は15日の記者会見で「ギャップの今後の言動を見守る」と述べた。