戦禍のウクライナ・リヴィウでは、市庁舎に住み着いた猫が「名誉市長」となり、イベントに参加したり慈善事業のPRに努めたりしています。この猫は、苦境にあっても動物をいたわる心の大切さを人々に教えてくれます。

2024年05月08日 更新
執筆ライター
いまんばち






市庁舎で暮らし始めた猫を「名誉市長」に

茶トラ猫「Levchyk」がウクライナの都市リヴィウの市庁舎に住み着いたのは、2020年9月初めのことでした。庁舎バルコニー近くの木に登って降りられなくなっていたこの猫を、職員が何とか助けたのが始まりです。

飼い主を探したのですが、見つかりません。やがて野良猫だとわかって、市職員が保護しました。獣医に診てもらったあと、市庁舎内で暮らすことになりました。

以来、Levchykは「猫市長」と呼ばれるようになり、職員がSNS上に専用ページを開設して、最新情報を発信しています。ウクライナ国内外に多くのフォロワーがいます。

この猫のInstagramページには、本当の市長であるAndriy Sadovyi氏とともに各種行事に出席したり、外国からの訪問団や有名な来賓の方々を出迎えたりしている姿がたくさん掲載されています。Levchykが、かわいらしく前足を振って写真撮影のためにポーズをとる場面も投稿されていますよ。





猫を主人公にした本も
https://nekochan.jp/column/article/32024