2023/02/05 20:37
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230205-OYT1T50109/

 パキスタンのペルベズ・ムシャラフ元大統領が5日、臓器の機能障害が起こる「アミロイドーシス」のため、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの病院で死去した。79歳だった。パキスタン軍が発表した。2001年の米同時テロ後、親米路線へとかじを切り、米国と協調して対テロ作戦を進めた。国内で独裁体制への批判が強まり、08年に辞任に追い込まれた。

 事実上の軍トップである陸軍参謀長だった1999年10月、無血クーデターで当時のナワズ・シャリフ首相を解任し、首相に相当する「最高行政官」に就任した。01年6月には当時の大統領を解任し、自ら大統領となった。

 ムシャラフ氏は、クーデターで政権を奪取した「軍事独裁者」として国際社会から孤立していたが、01年の米同時テロ後、対テロ戦線に協力。隣国アフガニスタンで長期化していた反テロ戦争を巡り、米国から「前線国家」と位置づけられた。03年には、ブッシュ(子)大統領から経済制裁の解除を取り付け、米政府から軍事経済支援を得る道筋を開いた。

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