2022年12月21日05時53分
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 ナイジェリアを訪問しているドイツのベーアボック外相らは20日、首都アブジャで、植民地支配を進めていた英国によって持ち出され、ドイツで保管されていた美術品約20点を返還した。美術品が母国に戻るのは125年ぶりという。ベーアボック氏は「盗むことは間違いだったが、保持することも間違いだった」と謝罪した。

 返還されたのは現在のナイジェリア南部を治めていたベニン王国の王族を模した銅像やレリーフなど。DPA通信などによると、英国が植民地化する過程で1897年に多くの美術品が略奪された。5000点を超える美術品のうち、約1100点が競売などを経てドイツで保管されていた。