2022年12月12日 19時19分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/219461
https://www.youtube.com/watch?v=Hi2jbbq59AY

 クーデターで実権を握ったミャンマー国軍と民主派の武装組織「国民防衛隊(PDF)」との間で激しい戦闘が続くミャンマー北西部ザガイン地域で、国軍が相次いで村を焼き打ちし、多くの避難民が出ていることが分かった。

 現地関係者によると、ザガイン地域ディペインでは今月2日から10日にかけ、国軍が計18の村に火を放った。1000戸以上の家屋が焼失した恐れがあるという。

 本紙が入手した写真や動画には、家財道具を持って避難する住民や焼け落ちた民家が写っている。国軍兵士が去った後、ホースやバケツで消火活動に当たる姿も見られた。
 調査団体「データ・フォー・ミャンマー」によると、昨年2月のクーデターから今年11月末までに、ザガイン地域では約2万7500戸の家屋が焼失。国連人道問題調整事務所(OCHA)の今月3日の報告書によると、同地域の国内避難民は60万人超に上るという。