2022年9月27日 7時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220926/k10013837261000.html

イタリアの議会選挙では、右派政党を中心とする勢力が上下両院で過半数の議席を獲得しました。EU=ヨーロッパ連合に批判的な右派政権が誕生する可能性が高まり、EU結束への悪影響が懸念されています。

イタリアで25日に行われた議会選挙は、開票作業がほぼ終わり、内務省によりますと、26日午後6時、日本時間27日午前1時時点でメローニ党首が率いる「イタリアの同胞」を中心とする右派勢力が「下院」では定数400のうち235議席、「上院」では定数200のうち112議席と、上下両院で過半数を獲得しました。

今後、政権発足に向けた動きが活発化する見通しで、第1党になった「イタリアの同胞」のメローニ党首が、来月13日の選挙後初めての議会の招集を経てイタリア初の女性首相に就任する公算が大きくなっています。

メローニ党首は、独裁者ムッソリーニを肯定する過去の発言が議論を招いたほか、EUの難民政策を繰り返し批判してきました。

また、「イタリアの同胞」と連合を組む2つの政党のうちベルルスコーニ元首相はロシアのプーチン大統領と個人的に親しく、サルビーニ元内相は、EUのロシアへの制裁を批判しています。

選挙を受けてEU=ヨーロッパ連合に批判的な右派政権が誕生する可能性が高まり、EU結束への悪影響が懸念されています。

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