Help bring a hero home
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2022年9月2日
https://www.bbc.com/japanese/62748625

ウクライナでの戦争に衛生兵として志願し、同国の部隊と行動を共にしていたイギリス人男性が亡くなったと、この男性の遺族が発表した。遺族は遺体引き取りのための資金を集めている。

ノーフォーク州セットフォード出身のクレイグ・マッキントッシュさん(48)は8月24日、「任務中」に亡くなったと、姉妹のローナ・マッキントッシュさんが発表した。

ローナさんは、募金サイト「GoFundMe」で、クレイグさんの遺体をイギリスに運ぶための資金を集めており、これまでに1万ポンド(約160万円)を調達した。

イギリス外務省は、マッキントッシュさん家族を支援していると発表している。

募金サイトの中でローナさんは、「この戦争の英雄を家に連れ帰るのを助けてください」と訴えた。

「私たちの兄弟は戦争で引き裂かれた国で人命救助をしたいと、勇敢にも衛生兵として(ウクライナに)行くことを志願しました」

「この無私の人は今、ウクライナの霊安室に閉じ込められています。彼を家に連れ帰るための支援がない状況です」

ローナさんによると、クレイグさんの遺体をイギリスへ運ぶには約4000ポンドかかるという。

「彼は人助けに自分の命をささげました。それに見合う葬儀のために家に戻って来るべきです」

「家族や友人に囲まれた、真の英雄のための葬儀です。お願いです。私たちの英雄が家に帰る手助けをしてください」

クレイグさんのパートナーのナターシャ・ラヴィットさん(40)は、クレイグさんに2度目のウクライナ渡航を思いとどまらせようとしたと話した。

「でも結局、そういう血が彼には流れていました。人助けをしないわけにはいかず、意味のあることをしたいと思っていたんです」

庭師だったクレイグさんは、若いころにイギリスの予備役組織「国防義勇軍」で、軍医としての訓練を受けていたという。

クレイグさんとラヴィットさんは毎日連絡を取り合っていた。最後の電話となった8月23日には、クレイグさんは「これから数日忙しくなるけど心配しないでほしい」と話していたという。クレイグさんはその翌日に殺された。

クレイグさんは10月3日にイギリスに帰ると話していたが、「そうはならなかった」とラヴィットさんは語った。

「彼は本当の英雄だけど、私にとっては、ウクライナに行く前からヒーローでした」

《イカソース》