ハイネケンが代理店に圧力、ライバル企業のビール販売を制限

商工省傘下消費者保護・競争局はこのほど、一部のビール販売代理店でサイゴンビール・アルコール飲料[SAB](Sabeco)商品の陳列や販売が制限されている事実を確認したと明らかにした。

 代理店にSAB商品の取り扱いについて制限を求めたのは、ライバル企業のハイネケン・ベトナム・ブルワリー(Heineken Vietnam Brewery)とされ、特に「サイゴンチル(Saigon Chill)」ブランドのビールを販売しないよう圧力をかけていたと見られる。

 消費者保護・競争局がこの件について関係者に事実確認を行ったところ、ハイネケン側は「従業員にそのような指導をしたことはない」と否定したものの、複数の代理店から、書類のような証拠を残さない形でハイネケンからSAB商品を販売しないよう圧力をかけられたとの証言を得た。

 代理店によると、ハイネケンの営業スタッフから、SAB商品を売らないよう求められ、応じなければ代理店に対する補助金(1か月当たり数百万VNDから数千万VND、100万VND=4700円)を打ち切ると脅されたという。

 今回の騒動を受けて、ハイネケン・ベトナム・ブルワリーは消費者保護・競争局の指示のもと、全国の従業員に対し、市場競争に関する法規定を厳守するよう指導した。

ベトジョー
https://www.viet-jo.com/news/economy/210420144305.html