2020年5月20日 5時16分

台湾の蔡英文総統は、20日2期目の任期をスタートさせ、就任式で中国との関係などについて演説する予定です。これに先立って台湾との関係を深めるアメリカのポンペイオ国務長官は蔡総統の2期目のスタートを祝う声明を発表し、新型コロナウイルスへの対応をめぐって対立する中国をけん制するねらいがあるものとみられます。

ことし1月の総統選挙で中国への対抗姿勢を示し、過去最多の票を獲得して再選された台湾の蔡英文総統は、20日2期目の任期をスタートさせ、午前中に行われる就任式で今後4年間の基本方針について演説する予定です。

台湾では新型コロナウイルスの感染者は海外からの渡航者を除いて、1か月以上確認されておらず、蔡政権の感染対策への市民の評価は高く、地元のテレビ局の世論調査によりますと、蔡総統の最新の支持率は61%と過去最高を更新しています。

蔡総統は「1つの中国」の原則を受け入れず、中国との対等な立場での対話を求めていて、演説では圧力を強める中国との関係や経済政策について、どのような発言をするのか注目されます。

これに先立って、台湾との関係を深めるアメリカのポンペイオ国務長官は19日、蔡総統の2期目のスタートを祝う声明を発表しました。

声明では「蔡総統のもとでアメリカと台湾のパートナーシップは繁栄し続けると確信している」としていて、新型コロナウイルスへの対応をめぐって対立する中国をけん制するねらいがあるものとみられます。

台湾の外交部によりますと、アメリカの国務長官が総統の就任式に合わせて声明を発表するのは初めてだとしていて、中国の反発が予想されます。





米 ポンペイオ国務長官 2期目のスタート祝う声明を発表
     ===== 後略 =====
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200520/k10012436911000.html