2020.5.9

 ドイツ有力誌シュピーゲルは8日、同国政府が新型コロナウイルスの起源を中国湖北省武漢市の研究所とするドナルド・トランプ米大統領の主張を疑問視していると報じた。政府の内部文書は「大統領自身の(政策の)失敗から目をそらすように仕向け、米国民の怒りを中国に向けるためのものだ」と分析しているという。

 報道によると、ドイツの情報機関、連邦情報局(BND)は最近、機密情報の共有枠組み「ファイブ・アイズ」を構成する米英やオーストラリアなど5カ国の情報機関に研究所説の証拠を照会したが、正しいと証明する情報機関はなかった。

 また、BNDの情報によると、中国は新型コロナの拡大後、世界保健機関(WHO)に対し、世界的な警告の発出を遅らせるよう迫ったという。(共同)

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200509/for2005090005-n1.html