・英独など欧州主要国、ロックダウン継続へ−明確な感染ペース鈍化なく

メルケル独首相、事態の前進「崩れやすい」−外出制限順守呼び掛け
ロックダウン緩和は時期尚早と英外相、イタリアは2週間の延長準備

新型コロナウイルス感染拡大阻止のため人々の移動を厳しく制限するロックダウン(都市封鎖)について、スペイン、イタリア、ドイツ、英国は引き続き堅持する方針だ。感染増加のペースが加減速を繰り返し、ロックダウンを緩和し始める計画を複雑にしている。

  メルケル独首相は9日、閣議後にベルリンで記者団に対し「慎重ながら希望」を持てる根拠はあると述べつつ、事態の前進は「崩れやすい」ものでしかなく現在の移動制限措置をまだ続ける必要があるとの認識を示した。

  入院中のジョンソン首相に代わって職務を遂行する英国のラーブ外相もロンドンで、「死者が増加し続け、感染拡大のピークにもまだ達していない」として、ロックダウン緩和は時期尚早だと指摘した。

  ただメルケル氏は、これ以上のロックダウン強化は「現在の調子なら恐らく必要ない」とも語り、イースターの祝日を含む週末に外出制限を守るよう市民に呼び掛けた。

  スペインでは、緊急事態宣言の25日までの延長を議会が支持。イタリアはロックダウンが13日に期限を迎えるが、コンテ首相はさらに2週間の延長を準備していると、非公表の情報であることから匿名を条件にした政府関係者が語った。

原題:Merkel Joins Italy, Spain in Standing by Tough Virus Lockdown(抜粋)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-04-09/merkel-says-tighter-measures-to-slow-virus-likely-unnecessary

(画像)
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/i3iY0fWGAn2s/v0/1000x-1.jpg

2020年4月10日 6:16 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-09/Q8J5CJDWX2Q201