【オピニオン】イラク崩壊で漁夫の利 :イランと米国〜不信の構図 [08/13]
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・イラク崩壊で漁夫の利 (イランと米国〜不信の構図5)
米軍は2003年3月、イラク攻撃に踏み切り、フセイン大統領の政権はたちまち崩壊した。1980年代のイラン・イラク戦争で米国の支援を受けたイラクは軍事大国となり、米国に盾突くようになっていた。フセイン政権崩壊で「漁夫の利」を得たのがイランだ。
イラクを占領した米国は民主的な選挙を実施し、多数派のシーア派が実権を握った。シーア派は、イランに近いとの理由でフセイン政権に遠ざけられていたが、復権を果たした。米国がフセイン政権を排除したことでイランは友好国のイラク、シリアを通じ、地続きで地中海に達するルートを確保した。貿易、軍事で重要な進展だといえる。
イラク軍はいったん武装解除され、中東でイランの軍事力は際立った。
19年版のミリタリー・バランスによると、イランの総兵力は約52万人でアラブ各国を上回る。米国の経済制裁で戦闘機などの更新は遅れるが、射程2000キロメートルでイスラエルと欧州の一部が射程内の中距離弾道ミサイルを開発した。これはイランの核開発を巡る米国の疑念を深めている。弾道ミサイルは通常、核弾頭を装着することで戦略上の価値を高めるからだ。
イラクという防波堤を失い、イランの軍事的な脅威を強く感じるようになった有力国がサウジアラビアとイスラエルだ。
サウジはイスラム教スンニ派の大国であり、イスラエルはイランの仮想敵だ。両国が後ろ盾にしてきた米国はシェール革命でエネルギー自給率が高まり、中東への関心が薄らいだ。国交のないサウジとイスラエルが水面下で手を組んで、共にイランの脅威を叫び、トランプ米大統領に中東への関与を続けさせようとしているようにみえる。
https://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXMZO4849131013082019SHA101&dc=1&ng=DGXMZO48491330T10C19A8SHA100&z=20190813
2019/8/13 10:00 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48491330T10C19A8SHA100/ 当時、ブッシュ息子じゃなくてトランプが大統領だったら、イラク戦争じゃなくて、
フセイン政権と交渉して、中東は、米とイラクで協同支配出来ただろう。イスラム国も
出来てなくて、9.11も起きていない。イスラム原理主義イランの対抗国、フセイン独裁だが
近代化、資本主義経済化してるイラクを潰して、イランの中東における存在を大きく
してしまった。中東経済の中心地だったバグダッドも自爆テロ頻発で治安は極度に悪い。 すげーのはイスラエルが1980年代から、イラクは3分割の刑にして、国内を混乱することが出来ると
予測してたことだな。直接戦わなくてもイラクは永久に内戦してるだけになった しかし2003年に始まったイラク戦争は、疑惑の大量破壊兵器は存在せず、国連安保理の承諾なしに米英両国が始めた経緯はしっかり記憶にとどめるべき イランが漁夫の利ってのがワケワカランな
丸儲けはアメリカで、当時仏トタルや英BPが持ってた原油権益は全部米エクソンモービル、米シェブロンが持って行った
今のイラク原油輸出は1/4超がアメリカ向けで、(次いでインド、中国などだがどうせ元は米資本)
イスラエル向けが続く
(だから今はアメリカはサウジからの原油購入量が少ないのだ)
どうみてもアメリカユダヤのための戦争だった、としか結論付けられないわけだが。 >>5
英は心中穏やかじゃなかっただろうね BPの権益は取られ、蘭との合弁なシェルも失ったからな
それでも水爆技術提供やポラリス以来のSLBMのリースを受けるために結んでいた対米従僕でしかない
英米相互防衛協定の発動を言われて参加せざるを得なかった
イラクは歴史的に欧州が原油権益を持っていた。だからフセインはユーロ建ての原油市場を作ろうと呼びかけてもいた
アメリカがドルの覇権を脅かすイラクを放置できるわけがなかったんだ
あれはアメリカの覇権を維持していくための侵略戦争でしかない
大義名分など最初から無いのは当然だよ >>7
水爆ってどうやって作るんだろうな
3F核弾頭じゃないほんとの水爆の方
俺はこれこそオーパーツだと思う 超小型レーザー核融合技術が完成しない限り、純粋水爆は無理だろうね
核融合発電が実用化した時点でそれは確実に出現する
そして実際に使う(純粋水爆は残留放射能が少ないから)
人類は永遠に学ばない >>4
イラクの国力が退潮しても
イラン&イラクのシーア派&レバノンのシーア派ヒズボラ
が強化されただけなんだよなぁ・・・
フセインは反シーア派でシーア派は差別されて要職にも就けなかった
パパブッシュの「逆らえば徹底的に攻撃するが政権は潰さない」路線が
結局はイスラエルにとって最も有益な対応だったと思う イスラエルは教科書などでは「エネルギー資源がなく、必然的に原発に依存してきた」とか書いてあるが、
超絶古い80年代くらいの知識だわな
今のイスラエルは化石燃料に全エネルギーを依存している
さらに2050年までに今の輸入量の2割もエネルギーが不足する
他国の原油天然ガスを貰わないと(奪わないと)生きていけない
アメリカはイスラエルを守るためにも、中東の原油を奪っていかなければならない
(無論サウジなどは最後の最後)
アメリカとトルコとの確執も、裏はイスラエルとトルコのエネルギー紛争が絡んでる
トルコのエルドアンが、イスラエルが天然ガスを輸入しているキプロスのガス田を奪っているからだ
(実のところ、アメリカはトルコに対して焦眉の急と言うほどの紛争原因はない。S400?小さいよw 戦争仕掛ける理由としてはね)
中東・中近東紛争はイスラエルを通して観察すると判ることが多いんだ イスラエルはイラクの原油は北部油田からトルコを経由して輸入する
これ以上敵対的なトルコを放置できない
アメリカはイスラエルの求めに応じて、トルコとも戦争することになるだろう
NATOから追い出した後に
アメリカにとっては、トルコの手つかずの地下資源・原油も美味しいし
断る理由がない >>4
植民地時代の流れが復権しつつあるな
現地人と自ら戦って犠牲を背負うことはなるべく避け、まずは共食いさせ、彼らが
どうなろうと、現地の資源や流通の肝を掌握できるシステムを構築する
アコギに見えるが、じつは現地人の性向に対応しているうち自然と形成されただけ >>6
具体的に書いてることを否定はしないけど
当時、フセインを守ると約束したのは国連事務総長のアナンの息子とフランスロシア
裏で石油取引の約束があったのは明白
アメリカがイラク攻撃を安保理で提案するも拒否権発動したのはこの2国だった
ブチ切れたアメリカは単独でイラクの攻め込みイギリス日本もお付き合いすることにという流れだったね アメリカがフセインを攻撃しようと思ったのは原油利権だけでもないんだよ
2000年9月にフセインは「ユーロ建てで原油取引をしよう。その市場を作ろう」と声明出した
言うまでもなく、ペトロダラーシステムはアメリカの覇権、ドル基軸通貨体制を支える太い柱
(ブレトンウッズの金本位制から金の価値の裏付けがないスミソニアン体制になって以降も、
本来紙屑でしかないドルがなぜ基軸通貨で居られるのか。原油を買うにはドルでなくてはならない
ターム取引だけではなく、スポットであっても取引市場全てがドルで決済されるという仕組が重要なのだ)
アメリカはこの動きは座視できなかった
フセインの命運はこの時尽きた
どんな理由をつけてでもアメリカはイラクを攻撃する事に決めたんだ イラク戦後復興を国連主導で行おうと言ったフランスやオランダを
徹底的に排除した
アメリカとポーランドの二国に、イギリスを部分的に加えた体制で復興を主導した
フランス石油(トタル)の利権を守ろうとしたが、傀儡政府樹立で全て失うことになるのは
もはや避けられなかった
それ以降、EUは原油だけはユーロ市場開設しようとはしていない
アメリカの怒りの凄まじさを見せつけられたからだ 07年、イランが日本政府・石油元売りに円建てでの原油決済の書簡を送った
日本はイランー東京円建て市場と言う構想は即座に断った
アメリカの怒りを知っていたからだ
円建て決済は部分的には行ってる アメリカの諒解を得て、市場を通じての転売などができない
タームでの取引として少量をね
アメリカのイラク戦費を賄った日本へのただ一つの報いであった イラク戦争は完全に失敗したのに学ばないよねえ
つかアフガン戦争も敗北濃厚かつ、アルカイダすら復活の気配あるし ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています