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2019/03/27(水) 20:16:19.79ID:CAP_USER中華民国（台湾）の最高学術研究機関、中央研究院の近代史研究所がこのほど、法務部（日本の法務省に相当）調査局特蔵室の貴重な資料をデジタル化して保存することに。中央研究院近代史研究所の檔案館（公文書館）第1会議室では25日、中央研究院と法務部調査局による史料のデジタル化協力計画契約式が行われた。国家にとって貴重な文献を保存し、将来の学術研究に供するため、協力の仕組みを確立したことになる。
法務部調査局が収蔵する中国大陸での史料は、同局の前身である中央調査統計局の先人たちが1949年に国民政府が台湾に移って来る前に収集したもので、内容は中国共産党の発足、国民党と中国共産党の闘争、対日抗戦、スパイ活動、中国共産党による反乱などに及ぶ。
中でも特殊な物には、中国共産党の指導者である習近平氏の父親の習仲勲「政治委員」が中華民国名義で発令した命令、毛沢東とソ連型社会主義の四巨頭であるマルクス、エンゲルス、レーニン、スターリンが並んで描かれている共産党の入党宣言パネル、毛沢東が1940年に「十八軍団」に対し、「七、二、一」戦略を以って対日抗戦にはいい加減に取り組み、7割の力は中国共産党の力の充実に注ぐとした秘密の指示などがある。「七、二、一」とは7割の力を共産党の成長に使用、2割の力を国民党への対抗に用い、日本への抵抗には1割の力しか費やさないという戦略。
さらには、中国共産党が1931年以降、民間の財源の獲得と武力の強化のため、陝甘寧辺区4省でアヘンを製造して人々の健康に危害を及ぼしていたこと。当時、「人民公社」が集団で麻薬を製造し、世界に売りさばいていた事実などの貴重な史料である。法務部調査局が持つこれらの史料は、台湾のみならず、米国、日本、韓国、フランス、ドイツ、カナダ、チェコ、オーストラリアなどからも専門家が閲覧に訪れるほど。中央研究院の院士（フェロー）である陳永発教授は調査局特蔵室で長年研究に専念し、大作の『中国共産革命70年』を完成させた。
調査局の2万点近いこうした史料は、蒋介石元総統の「大渓」資料室、陳誠元副総統の「石叟」資料室と並ぶ規模で、中国共産党に関する台湾の三大研究資料室の一つになっている。中央研究院近代史研究所は、1949年以前の中国共産党の発足から反乱を起こすまでの貴重かつ重要な研究文献を保存していくため、調査局と協力して約15万ページに及ぶ資料をスキャンしてデジタル化する。そうすることで、各界の学者たちに研究の参考となる根拠を提供し、当時の歴史をそのままの姿で示していく。
デジタル化する史料は合計1万7,000冊あまり。調査局では来年1,000万台湾元（約3,555万日本円）の予算を組み、同局特蔵室にある史料を向こう5年間で全てデジタル化する考え。従来以上に行き届いた保存を行い、各界が研究に使用する際の利便性を高めていくということ。
関連：中央研究院 近代史研究所
http://www.mh.sinica.edu.tw/Index.aspx?lang=enUS
(中央研究院の近代史研究所が法務部調査局特蔵室の貴重な資料（写真）をデジタル化して保存することに。1949年以前の中国大陸に関する史料で、今後の研究の根拠として供される。)
https://image.taiwantoday.tw/images/content/img20190326144845114.jpg
発信日: 2019/03/26
https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=151&;post=151748&unitname=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9-%E6%94%BF%E6%B2%BB&postname=%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%B1%80%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E9%99%B8%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8F%B2%E6%96%99%E3%80%81%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%99%A2%E3%81%8C%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E5%8C%96%E3%81%97%E3%81%A6%E4%BF%9D%E5%AD%98%E3%83%BB%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%81%B8
