2019年2月17日 23時26分
インドで初めてとなる国産の準高速列車として、15日に運行を始めたばかりの一番列車が、線路に迷い込んだ牛と衝突して故障し、国を挙げた鉄道の高速化が、ヒンドゥー教で神聖な生き物とされる牛に出はなをくじかれた形となりました。


事故があったのは、インドで初めてとなる在来線を利用して時速160キロで走る国産の準高速列車です。

インドメディアによりますと、15日、首都ニューデリーでモディ首相も出席して運行開始の式典が行われたあと、一番列車が北部の都市バラナシに向かい、16日に折り返しでニューデリーに戻る途中、線路に迷い込んだ牛と衝突して、電気系統やブレーキが故障しました。列車はその後、運行を再開し、ニューデリーに到着したということです。

モディ政権は、日本の新幹線技術を導入した高速鉄道の建設を計画するなど、国を挙げて鉄道の高速化を進めていますが、人口の8割近くを占めるヒンドゥー教徒が、神聖な生き物だとする牛に出はなをくじかれた形となりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190217/k10011818481000.html