2018年10月27日 7:24 日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO37015580X21C18A0NNE000

【モスクワ=小川知世】ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は26日、ロシアのプーチン大統領を2019年にワシントンに招待したと明らかにした。軍事力を高める中国について米国とロシアで戦略対話を開催する意向も示した。訪問先のジョージア(グルジア)でロイター通信などの取材に答えた。

ボルトン氏によると、23日にモスクワで会談したプーチン氏に招請を伝えた。プーチン氏が応じたかは明らかにしていない。11月にパリで予定する米ロ首脳会談は「短時間」になると述べた。

ボルトン氏は中国のミサイルがロシアの主要都市を射程圏内におさめており、ロシアにとって脅威だと指摘。米ロでの対中戦略協議に意欲をみせた。ロシア側に破棄方針を伝えた中距離核戦力(INF)廃棄条約について「冷戦の遺物」と強調した。

トランプ政権はプーチン氏を今秋にワシントンに招く意向を一時示したが、国内の反発を受けて19年以降に先送りすると表明していた。