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世界と日本のクーデターについての考察

日本におけるクーデターの事例
・明治維新(実施)、西欧における技術革命(主に軍事面)への危機感、阿片戦争等による欧州列強植民地主義に危機感を抱いた勢力が反乱
・昭和維新(未遂)、米金融大恐慌を発端とする貧困・身売り・心中と中国における戦争工作への危惧、外地への過剰投資による国内の窮乏に対する不満を抱いた勢力による要所の制圧と要人の暗殺

昭和維新はクーデターとしては異色で、戦前憲法の統帥権の行使が計画の中核をなし、皇族・皇族の外戚である財閥の権限や資産を凍結して国民に還元することを前提とするにもかかわらず、皇族が主体的に親政を目指すという論理的矛盾に陥る

統帥権が存在しない現代日本で昭和維新に類似したクーデターが起きる事はまずありえないが、現在は9月30日事件型が起きる可能性が高い

著名なクーデター
・フランス革命
・アメリカ独立戦争(イギリス憲法で保証される権利が侵害された事を発端)
・1922年ギリシャクーデター(戦争敗北の責任、王政の廃止)
・1936年スペインクーデター(大規模な内戦に発展)
・1952年エジプト革命
・1964年ブラジルクーデター(米が支援、共産系政権を打倒)
・1967年4月21日革命(米は当初否定的だったが追認)
・ピノチェト、1973年9月11日クーデター、共産系の政治勢力を粛清、米からの支援を得る
・インドネシア9月30日事件(共産系・中国系の住民を大量虐殺)

米軍が駐留する国でのクーデターや軍事政権の事例:
・スペイン・フランコ政権
・トルコ9月12日クーデター(65万人の身柄を拘束)
・韓国5・16軍事クーデター(国内政権の腐敗が原因)
・韓国粛軍クーデター

長期間政権が維持されるクーデターのパターン
・粛清する敵が明確で少数派(カンボジアでは粛清範囲が広すぎ)
・数十万〜数百万人(主に共産主義者・似非リベラル・特権階級・搾取犯罪者、秩序を破壊しそうなもの)の血が流れるが、粛清対象が特定グループに限定され、粛清対象が多数の国民から憎悪されている事
・民兵などが粛清対象を完全殺傷後に民主的な政権に戻る
・共産主義に対してアレルギーを持つ米のために共産主義者を粛清する

虐殺する数は人口比でいえば2〜3%程度が多く、国民の過半数(50%以上)に嫌われる悪党の粛清はクーデター後の政権を安定させる効果がある
そのため20世紀におけるクーデターでは民兵が使われ続けている