・米国防総省 軍事利用に向け人工知能の開発に20億ドルを投資

今日、軍事技術分野でのAI開発に関わる米国防総省予算の総額は、20世紀にマンハッタン計画で核開発を行った際に費やした総額に匹敵する。新たな投資の目的は、防衛・攻撃能力計画に関わる中露との競争にあると、米テレビ局CNNは報じた。

AI開発プロジェクトの大部分は、米国防総省の国防高等研究計画局によって進められている。同局の研究員は、さまざまな軍備モデルのAIシステム構築に取り組んでいる。実際は、AIシステムが自立して決定を下したり、自ら目的を見出したりするということでの議論は、まだ進んでいない。

新しいAI技術の構築に向けた予算20億ドルを受け、国防高等研究計画局の指導部は、ただちに実際の作業に着手する用意があり、この10年間で投資を遂行したいと表明している。国防高等研究計画局の情報部部長代理ジョン・エベレット氏は、「もし我々が軍事および国防安全保障強化にとって重要な、前向きな結果を得ることができるならば、我々はこの開発を留めるということはしない」と述べた。

米国の軍人関係者は、AIシステムを研究するさまざまな企業の援助を期待している。しかし、今年7月、米企業家イーロン・マスク氏(宇宙運輸企業スペースX社の創設者)を含む、約160企業と約2500人の研究者・企業家らは、ストックホルムで開催された人工知能国際会議で、軍事利用を目的としたAI開発を拒否する条約への署名を行った。

・The Pentagon is investing $2 billion into artificial intelligence
https://money.cnn.com/2018/09/07/technology/darpa-artificial-intelligence/index.html

(イメージ画像)
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2018年09月12日 20:10 スプートニク日本
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