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2018/09/07(金) 18:54:53.17ID:CAP_USERオーストラリアではコアラの数が、干ばつや病気などの影響で今、著しく減少しています。こうした中、現地の研究者らが、DNAサンプルからコアラの全ての遺伝情報=ゲノムの解読に世界で初めて成功し、コアラ保護のカギになるのではないかと期待が高まっています。
オーストラリア南東部では、およそ50年ぶりの記録的な干ばつが続いています。極度の乾燥による森林火災を防ぐため、木の伐採を進めた結果、コアラの餌となるユーカリが不足し、多くのコアラが餓死する事態となっています。
シドニー郊外の動物公園で20年以上コアラの飼育に携わる専門家は、さらに新たな問題が起きていると指摘します。
「昔は毛皮が目的の乱獲でコアラの数は激減しましたが、今は都市化や病気などがコアラを脅かしています」(コアラ飼育専門家のチャド・ステイプルさん)
「こちらは4歳のオスのアーチャー君です。とてもかわいいんですけども、実は今、オーストラリアで原因不明の感染症がコアラに蔓延しているといいます」(記者)
かつてオーストラリア全土に数百万頭いたという野生のコアラですが、現在その数は9万頭以下に落ち込んでいるとみられ、オーストラリア政府は、一部の地域でコアラを絶滅危惧種に指定しています。
また、失明や不妊の原因となる感染症のクラミジアなどが蔓延しているほか、さらに、いわゆる“コアラエイズ”とよばれる原因不明の症状を発症する個体も増えているといいます。
「我々研究チームは、コアラの全てのゲノム配列を解読しました」
今年7月3日、オーストラリアの研究者らが、世界で初めてコアラの持つ全ての遺伝情報=ゲノムを解読したと発表しました。これにより、クラミジアなどの病気のワクチン改良や“コアラエイズ”の解明につながる可能性もあるとしています。
「日本を含む世界中の54人の研究者からなるチームが2万6000個以上のコアラの遺伝子を調べました。この結果、コアラが有毒のユーカリやクラミジア菌にどう体内で対処しているのかを理解することができました」(シドニー大学のキャサリン・ベロフ比較ゲノム学教授)
また研究チームは、コアラのゲノム配列が人間のものと似ていることも発見。有毒なユーカリの葉を食べることができるコアラの解毒システムを解明することにより、人間にも適用できる解毒剤開発の可能性もあるといいます。
「絶滅してほしくないから、コアラを守る研究はすばらしいと思うわ」(観光客)
「コアラというのは、オーストラリアではパンダと同じように大切な動物だと私たちは信じてます」(セーラ・アングさん〔フェザーデール動物公園広報担当〕)
希少動物であるコアラを絶滅させないためにも、ゲノム解析のようなコアラの生態を解明する研究に期待がかかっています。
・Koala genome sequenced for first time
https://sydney.edu.au/news-opinion/news/2018/07/03/koala-genome-sequenced-for-the-first-time.html
https://youtu.be/ViyuMjjp4tg
2018 09/02 TBS NEWS
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3462366.htm