宇宙ステーションの日本実験棟 先月来の水漏れようやく止まる JAXA

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は13日、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の船内で先月から続いていた水漏れトラブルについて、宇宙飛行士が水漏れした配管を特定し、冷却水タンクの中の水位低下が止まったと発表した。

 この事故は先月18日、日本実験棟「きぼう」船内の熱制御システムのデータ上で水漏れの可能性が高まり、宇宙飛行士が点検した結果、熱交換器出口の配管で水滴が見つかったというもの。

 日本が開発した「きぼう」船内では、装置を冷却した水を、NASA(米航空宇宙局)の熱交換器を通じて船外の大型放熱パネルへ移送する仕組みで、漏れた冷却水の量は1日あたり0.05リットルと推定されていた。

 ISS内ではこの間、水漏れの可能性がある部分を段階的に隔離する作業を進めていたが、今月7日に冷却水タンク内の水位の減少が停止。宇宙飛行士が場所の特定を急いでいたところ、「きぼう」内に設置しているNASAの実験ラック内部の配管で水漏れしていた痕跡が見つかったことから、現在、修理方法を検討しているという。

 問題が見つかった実験ラックはすでに冷却水系から切り離していることから、これ以外の実験は計画通り進められる予定だ。

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2018年08月13日 18時19分 ハザードラボ
https://sp.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/6/26016.html